奴のとなり




面白がってた。



しかも連絡しておいて、
一樹桃矢の様子を見るためにあたしを隠した。



だから殴った。



らしい。



彼は一通り話し終えると、
あたしの様子を伺うように横目に見ると、また前を向く。



「たしかに・・・自己紹介し忘れてたかも」



なんだ、そういうことか。



でも、それは仕方のないことだし、
素直に話してくれてもよかったのに。



「・・・、わりぃ」



「えっ!?」



「付き合ってるくせに
名前も連絡先も知らなかったとか、ありえねぇ」



「あぁ、うん」



珍しくしょげている。



しかも自己嫌悪に落ち込んでいる。