さっきから奴は
黙って睨むばかりで、
何も言ってこない。



怒るなら怒るで
早くしてくれないと、足がもたないよ!!



あたしは思いっきり奴を睨みつけ、
すぐに視線を泳がせる。



「んだよ」



奴の不機嫌そうな声が
返ってきたから。



もう足も限界で、
兎に角立つか伸ばすかしたい!!



テーブルをバンと叩くと
意を決して立ち上がる。



「あのさ!!早く怒ってよね!!
さっきから我慢してたけど、
痺れて痛くて足が変なんだからね!!」



捲くし立てるように怒ると、
恐々奴の反応を窺う。