「今日も一緒に帰るでしょ?」

昼休み、ユキとご飯を食べていると当然のように言われた。


「あ~・・・っと、今日はやめとこうかな・・・行くとこあるんだよね」

「あ、そうなんだ。わかった。じゃあ今日は別々ってことで」


あっさり許してくれた。




行くとこなんてないけど

やっぱり3人ってのは避けたいし

今日も雨宮君が一緒な気がして

気まずい雰囲気になりたくなくて


というか、たぶん私が緊張して何にも話せなくなっちゃうと思うし
きっとつまんないだろうから・・・




「え~ヒナコちゃん、今日一緒に帰んないの?みんな一緒のが楽しいのに!」

私の背後から服部君が顔を出した。

「そうみたい。ヒナコ今日行くところあるんだってさ」

「そっか、遊園地のこと話し合おうと思ったのにコウタも行けないって~」


雨宮君、今日は一緒じゃないんだ。
そっか。


「いいじゃん。久々にユキと服部君2人で帰んなよ!」


また心にもないことを・・・。

胸がチクッとした。