ハクバの王子

今日から授業が始まる。

かったるい。


けど、
あいつに会いたいから学校に行く。


昨日のことがあって、
キャラじゃねーのに緊張して眠れなかった。
あんなことしょっちゅうやってるのに・・・。


家にいてもすることないから早めに学校に行くことにした。
結局行くなら何時に行っても同じだ。





朝の学校。

まだ朝早いから学校も眠ってる。





『早く来すぎたな・・・』


若干後悔しながらも自分の教室へとダラダラ歩く。



『そう言えばあいつ3組だったな』

3組の前を通ったときに思い出して教室をちらっと見た。




「綾・・・瀬・・・・・・陽奈・・・子??」
思っても見なかった光景に
思わず声に出していた。


そこには、俺が一番会いたかった女、
綾瀬陽奈子が気持ちよさそうに机に突っ伏して寝ていた。






気づいたら
3組の扉を開いて中に入っていた。