ハクバの王子

帰ろうとしたとき、ユウヤの彼女が変なことを言い出した。

俺にとっては意味不明な話。



遊園地に行こうという提案を“ヒナコがいるからダメ”と否定した。


『こいつ、何言ってんだ?本人目の前にいるんだぞ!ちょっとは考えろよ』


俺は柄にもなくキレた。


すると、彼女は取り繕うように“これには理由がある”とこれまた意味不明なことを言い出した。




変な理由だったら女でもぶっ飛ばす!



そう思って彼女の話を怒りを堪えて聞いていた。





まさか…





と思った。