「間接をねぇ〜極めたらねぇ〜即折れってのあたしん家の家訓なんよねぇ〜」

あまりの痛みに声も出ない彼に

「あ、奢りやったっタイね。支払いぃ〜ヨロシクねぇ〜」

彼女は脇役に情けなどかけない。

非情とも言える捨てゼリフを残し彼女は、店を後にした。

残された男は、残された力を振り絞りフロントに電話した。

「あの〜救急車呼んで下さい」

そう言ったきり力尽きていった。