「どうしたの?」
私は顔を覗き込むように聞いた。

「いない…」
サオリは小さい声で答えた。

「えっ」
私はすぐに聞き直した。

「この前の男の子がいない…」
サオリは恥ずかしそぅに私に言った。

「そぅゆぅことか…」
私は一人頭の中で納得し、サオリを励ますことに頭を切り替えた。

「もしかしたら、18時からのバイトじゃない?」
苦しい励ましかただっ。

「そっかぁ(^O^)」
サオリはあっさり納得した。こぅいう時のサオリの性格は助かる。

「じゃぁ席に行こっか!」
私はその男の子が18時にバイトに来るかもとゆぅ嘘に近い話を本当に来て欲しいと祈っていた。

私はモカカプチーノを頼み、サオリはカフェラテを頼んで席に座った。

時計が17時43分になった時、サオリが急に顔をドアのほうに向けた。

「来た来たっ!」
サオリは私にドアのほうを見るように目で合図をした。

ドアからはカジュアルな服装で同い年ぐらいの男の子が入ってきた。

私は一瞬その男の子と目が合った……

「えっ…」
私は何故かその男の子に対して言葉を発してしまった。

しかし男の子は気付かずにスタッフルームの方へ入っていった。

「どうしたの??」
サオリが私に不安げな声で話しかけてきた。

「別に何でもないよ♪」
私は本当の気持ちとしてサオリに告げた。

「ふ〜んっ」
サオリは疑いつつも納得したようなのだが…

私はこの時「何でもないよ」と答えた言葉でこの後、あんなことになるとは思ってもいなかったの。

もしかしたらサオリは気付いていたのかも…
私が男の子を知っていることに…

男の子の名前はマサ。
この物語には外せない一人なの…。