ひだまりの幸せ

そうだ!1年の時に同じクラスだったんだ!


1年の時は私より背が低く、ぽっちゃりで、授業中は居眠り。あんまり話しをしたことがなかったが、2年で人は変わるものなんだ…と、実感した。

「遥、遥、北山君って1年の時同じクラスだったよね?」

「うん。同じクラスやったよ。人って変わるもんやねぇ~」

やっぱり!!!!


1年の時より、ほんまに男前で私の好きなタイプだった。


「遥!私、北山君の彼女になりたい!!」

「またはじまった…由良の好き!!!が…。私は北山君と友達になりたいな。音楽が好きなんやって。」

「その情報はどこから聞いたん?何で知ってんのぉ~」

私がすねると、遥が慌てて
「ちゃう!ちゃう!さっき友達と話してるのが聞こえただけ。」

慌てた遥は可愛い。

遥は私と正反対の性格。
インディーズバンドが好きでバンドの話しをしてると目がキラキラ。
ライブに行く時はロリータの格好でバッチリ決めて行く。
今はまだ、彼氏より、バンド命みたい。


「小西さん?次ですよ!」


井上先生の声が教室中に広がる。


「すみませんっ!小西由良です!よろしくお願いしますっ!」

みんなは私の慌てぶりにクスクス笑ってる…

あぁ~初日から最悪だ…