足跡

「有り得ねぇ。まじで有り得ねぇ。こんな人種がまた日本にいたとは…」
高原はなんかブツブツと呪文を唱えるように呟いた。

俺、そんなにおかしいこと言ったか？


「紘平さん!!」

「何よ？」

高原は何か決心したかのように、俺に聞いてきた。

「こう、ムラムラしたりすることとか、AV見てヤりたくなったりとか…」

「ないよ。ぶっちゃけ、ムラムラもしないし、AVなんて見ないよ。ぶっちゃけるとね!!」

「いやいやいやいや～男なんて彼女がいようが、奥さんがいようが、綺麗な女性やスタイルがいい女性を見たらヤりたくなっ…」

「ないよ。ぶっちゃけ、女の人見てヤりたいとも何も思わないし、エロ本もAVも今まで一度も見たいと思ったことがない!!以上!!」

「…わかりました。」


そう言うと、高原はトイレに立った。

少しキツかったかな？

でも本心だしな。
まぁ、今まで一度もってのは言い過ぎだな。
正確には中学の時に3回だけ見たいと思ったけどな。