サクラサク

『キャンバス』

メイクは、顔に絵を描くようなものかな!?と思ってた。
いつも柔らかな顔を描けたらいいのに
涙を我慢してるみたいな顔になってる
弟の背中にふざけてもたれかかっても
もう何も言われなくなっちゃった
そんなに辛い顔してるのかな!?
してるんだろうな…。
優しい弟たちを持つとキツい
悲しい想いをさせないように
描いた顔の下の本音を見破られるから
振られた時だって
普段お酒も飲まないくせに
「ま、飲めや」
なんて言いながら買ってきたビールを渡してくれる
その役割を他の誰かに託したいと
思う私はワガママなんだろうか!?
私が干した服を着た
おひさまの匂いがする背中にもたれて安らいでみたいなあ

…夢は夢で終えた方が楽かな…
明日もメイクしなくちゃね