私が、毎朝電車で会う人を好きになった事を知ってるのはアキちゃんだけ。 もしかしたら、本人に感づかれているのかも、といったのを除いては。 「名前とか、わかんない?」 「わからない」 「じゃ、外見」 「うーん…背が高くて、ちょっとつり目かな。あと…制服着てる」 「降りる駅は?」 「私と一緒」 そこまで答えるとアキちゃんが呆れながら言う。 「じゃあその子うちの学校の生徒じゃん」 そうか、考えてもいなかった。 .