いつの間にか夏休みになっていた。 最近何かと忙しくて水無月君の事を忘れていた。 「一ヶ月は会えないな」 宿題をする手を止め、シャープペンシルを放り投げる。 蝉の声が五月蝿い。 ベッドに身を投げ、俯せになる。 エアコンの冷気が心地良い。 あの人は今、何をしているのかな。 考えているうちに私は意識を手放した。 せめて夢の中でいいから、会いたい。 .