思わず吸い込み損ねた煙草の煙でむせる。
むせさせた淳は何やらキラキラ輝いた表情で。




「あぁ~…これが恋っていうんだろうな…な、正人!」



「あぁ…そう、かな?」



「ドキがムネムネしちゃう感じ?うぉっ、自分で言っててハズいんだけどっ♪」



顔を両手で隠しても、真っ赤なお耳は見えてるよ~。

とかね。ヒヨコの音程に合わせて歌ってみたりね。


床に寝転がってジタバタしてる淳を見て、ドキがムネムネなんて自分も思ったなんて、こんなやつと同レベルなんて。




「マジ予想外デース。」




なんだかなんだかよくわからない胸騒ぎ。


どうなるどうなる石焼き芋。