お隣さんの恋愛事情




そして私は重要なことを思い出した。



「そういえばさ、朝子ってマジでミキね…じゃなくて、幹夫さんのこと好きなの?」



そうそう、結局ミキ姉にも聞き損なってそのままだったんだ。
てゆーかなぁ~、昨日のことあるしなぁ~…



「うん、好き!」



ニコって可愛い顔して言う朝子に、女の私でさえキュンてなってしまった。

だけど、急に寂しそうな顔をする朝子。



「好き…なんだけど…」



「けど?」



「たぶん無理かなーって。」



「何で?!」



「何かね、時々メールとかすんじゃん?どことなく素っ気ないってゆーか。」



「そっか…(そりゃ男好きだからとは言えない)」



「それに比べて恭子は部屋も隣同士だし、普通に話せたりしてうらやましいよ。」



「んなことないって!」



「何かさ、幹夫さんって今までの男と違うんだよね。だから余計に惹かれるってゆーか…」



うわ、乙女モード入っちゃったよ。酒飲んでるし、話長くなりそう。