さすがに焼酎を飲む気にはなれず、可愛いらしく酎ハイなんて飲んでみた。
隣の朝子を見れば、ニヤニヤしながらビールを飲んでいる。
「で、どうすんの?中山さん。」
「どうすんのって…」
「私は中山さんイイと思うけどなぁ。恭子にだけ特別だけど、実際結構エリートだし。普通に良い人だし、それなりに顔も良いし。」
「けどさ、いきなり彼女になるとかさ…」
「あんた彼氏欲しいんじゃなかったの?」
「そりゃそうだけどもさ、好き合ってから付き合うもんじゃないの?」
「…恭子がまともなこと言ってる…」
「は?」
「だっていつものあんたなら勘違いしてテンション上がってんじゃん。ほら、正人くんだっけ?その時もかなり素敵な勘違いしてたでしょ。」
素敵な勘違いってのにはちょっとイラッとしたけど。
まぁ言われてみりゃそうだったな…。
「まぁね~、正人くんのがあんたのタイプに近いけど。」
「やっぱり?ジャニ系だよね!何てゆーの?キラっキラしてんだよね!」
「あんた急にテンション上がってない?」
「そんなことないよ。」
何かまたニヤニヤしだした朝子に嫌な気分になったけど、まぁいっか。
