お隣さんの恋愛事情





やっぱりこの人良い人じゃないよ。
あぁ~何か本気で落ち込んできた。



「けどさ、」



「なに。」



「そういうとこが可愛いって思う男もいるんじゃない?」



「妙な慰め方しないでよ。これでも結構傷ついてんの!」



「慰めじゃなくて。本当にいるって。」



「どこに?」



「ここに。笑」



「……ねぇ、そういう冗談本気で傷つくんだけど。」



「冗談じゃないって。本気で可愛いって思ってるし。じゃなきゃ、わざわざ話聞くとか言わねーし。」



「…」



「信じてないだろ。笑」



「当たり前。」



「じゃあ……今度デートすっか!」



「デート?!」



「うん。で、恭子ちゃんが楽しいなとか、嬉しいなとか思ったら、」



「思ったら?」



「俺の彼女になってよ。」



「………」



「…笑」



「かかかかか彼女?!」



「うん、彼女。」


開いた口が塞がらない。
え、今何気に告られたの私?!


ポカーンとしてると煙草の灰がパラパラ落ちて、スカートの上に落ちた。