「声大きいよ。願い事まる聞こえ。」
響君が笑って言う。
「良いの!」
私はそう言いながらも祈り続ける。
神様お願いします…。
悪魔と人間だけど
この恋を許して…。
響君と
ずっと一緒にいたいの…。
私のお参りが終わると響君がお参りを始めた。
響君は
何を祈ってるのかな?
気になったけど
聞けなかった。
「絵馬書くのか?雨音。」
お参りが終わると響君が私に聞く。
「あ、うん!」
そうだ…書かないと…
「じゃあ二人で書こう!」
私は響君に言う。
「二人で何書くんだよ?」
響君が聞く。
「んーと…」
何書こうかな?
すると
響君は絵馬を書き始める。
「……あ!」
な、何書くの?
私は絵馬を覗き込む。
……あ……


