でも
喜んでる雨音にそう言わない。
子供みたいに水族館ではしゃぐ雨音は可愛い。
「楽しかったなぁ。」
雨音はショーが終わると笑って言う。
「そうだな。」
「はしゃぎすぎて早苗達とはぐれちゃったねー。」
「ああ。」
確かに…
いつの間にやら二人きり。
俺はその方がよかったけど。
「メールしてみるか?」
俺は雨音に聞く。
すると
雨音は俺の手をギュッと握る。
「もう少し…響君と二人っきりが良い。」
雨音が寂しそうな表情で言う。
……う……
そんな可愛い事言うなよ……。
俺
やばいぞ…?
「分かった。二人きりでいよう?」
俺が言うと雨音の表情が輝く。
本当
雨音って可愛い…。
俺と二人っきりが良いのか。
あー…なんかすっげー嬉しい。


