「まぁ、響と鈴村怪しいと思ってたけどな。」
健太が言う。
「そうか?」
「鈴村明らか響が好きって感じだったし。」
健太が言う。
「……え……」
そうだったかな?
「響、鈍感だな。」
健太が笑って言う。
「雨音が分かりづらいんだよ。」
俺は笑って言う。
すると
「分かりづらくてすみませんね。」
俺が言うと雨音が笑って言った。
「響君!可愛いよ、イルカ!」
水族館に着くと雨音がはしゃぐ。
「そうだな。」
はしゃぐ雨音のが可愛いけど…
「響君、あれも可愛い!」
雨音は俺の手を引く。
気がついたら健太達から離れてて、二人だけのデートみたいになってた。
楽しくて幸せだった。
だけど
幸せな時間は
俺にとって辛い。
だって
一年はあっという間なんだから…。


