俺の事をずっと好きでいて欲しい…。
ラーゴなんて
大嫌いだ……。
雨音を一生離したくない………。
「ひ、響君…だめだよ…」
雨音が戸惑った表情で言う。
「なんで?夢中にさせてやるよ?」
俺は笑って言う。
「班行動の時間に間に合わなくなっちゃうよ?」
「大丈夫だって。」
俺はそう言うと雨音の首筋にキスをする。
「……っ……」
雨音の顔は真っ赤。
可愛いなぁ……
俺、やばいな…。
「雨音、心臓おかしくさせてやるよ?」
「や、やだっ…」
雨音は嫌がるけど…
俺が止めるわけない。
だけど
――ドンドンッ
「おい、響!いるか?もうすぐ班行動の時間だぞ!?」
健太の声……。
仕方ない。
「瞬間移動するぞ?」
「……へ?」
俺は雨音をギュッと抱きしめ、呪文を小声で唱える。


