「はぁ…」

すっげードキドキした。

俺はベッドの上で寝転ぶ。

雨音が俺の胸元の刻印に触れた時、胸が苦しくなった。


雨音には言えなかった。


いや

言わなかった…。


この刻印は


悪魔の証じゃない。


他の悪魔にはついてない。


これは


ラーゴの証だなんて…。


全て話したら


雨音も俺も苦しむ。


本当は


俺は雨音から離れるべきなのかな。


でも


それが無理だ。


だから


最後の最後まで


自分の運命については雨音には話さない。


そう…決めた。



雨音を好きになっちまったんだ。


狩りなんて絶対無理だ…。



だったら


消える時まで…


雨音の側にいて幸せな時間をいっぱい過ごす。


俺が最後に見たいのは


雨音の笑顔だ。


ただ…それだけ。


初めて…


本気で誰かを想ったから

雨音だけは…