「ひ、響君〜。」
まだ懲りてなかったんだ…
「良い事だよ?」
響君が言う。
……う……
「響君の良い事は私にとって悪い事なの!!」
私が言うと響君は笑う。
「雨音、また動けなくしてやろうか?」
響君が言う。
……え……
「だ、だめ!」
私は慌てて響君の体から離れる。
「なんでそんな嫌がるの?」
響君が私に聞く。
「だ、だってぇ…」
いきなりは……
「俺の事、好きじゃないの……?」
響君が私に聞く。
「す、好きだけど…」
そんな…まだ……。
「雨音、だめ…?」
響君は上目遣いで私を見る。
……う……
そんな瞳で見られましても……
「雨音……?」
響君に弱い私…。
あー…どうしよう
私…。


