「なんで謝るの…?」
私は響君に聞く。
だけど
響君は答えなかった。
響君…?
なんだか
不安だった…。
“ごめんな”と言う響君の声が弱々しく聞こえた。
まるで
響君が今にも消えちゃいそうな気がして…
少し怖くなって…
私は響君にギュッと抱きつく。
すると
「雨音どうした?甘えん坊か?」
響君は私に笑って聞く。
ねぇ
響君……
大丈夫だよね……?
「響君、いなくならないよね…?」
私は響君に聞く。
「…………ああ。」
響君は少し間を置いて言った。
大丈夫だよね?
ただ、私が心配性なだけだ。
きっと……
すると
「雨音さん、いい…?」
響君は私に聞く。
「何が?」
私は響君に聞く。
すると
「良い事しようぜ?」
響君は私の耳元で囁く。
……え……


