だけど
そこで私は気付いた。
響君は上半身裸な状態…
筋肉なんてなくて細い綺麗な身体……
じゃなくて!
これじゃあ私、変態じゃん。
胸元をよく見るとコウモリの形をした刻印をされている。
入れ墨…?
だけどその周りは火傷痕みたいなものがたくさんあり、肌がその部分だけ少し赤い。
響君……。
「ひ、響君…それ…」
「……ん?」
「胸元…どうしたの…?」
私は響君に聞く。
「引いた?」
響君は私に聞く。
「……え?」
響君は私の上になるのを止め、ベッドの上に座る。
私は起き上がり、響君の隣に座る。
「悪魔って証拠なんだ…」
響君が切ない表情で言う。
「……え……」
「俺、悪魔って運命に満足してない。人間のが良かったのかもな。」
響君が言った。
響君…ずっと切ない表情をしてる。
きっと何か抱えてるんだね…。


