「雨音、諦めましたか?」
響君は私に聞く。
「……うっ……」
響君は綺麗紫色の瞳で私を見つめる。
「そんな瞳で見つめないで…」
私は響君に言う。
「なんで…?」
響君は私に聞く。
「私…身動きとれなくなりそ…」
響君は時々、紫色の瞳で私を見つめる。
その度に心臓がドクンと鳴り、身動きがとれなくなりそうになる。
響君の瞳が…
私をおかしくさせる…。
「じゃあ襲っていい?」
響君は私に聞く。
「だめ!」
「動けないんだろ…?」
響君が聞く。
「でもだめ…。」
だめだよ…響君。
「…じゃあどこまでならいい?」
響君が私に聞く。
「……え……」
ど、どこまで?
すると
「……っ……」
響君は私の指にキスをする。
ひ、響君ーっ!?


