俺は
雨音を好きになった。
でもそれは
いけない事だ……。
ラーゴは他の種族から嫌われてる。
だから
いつ狙われてもおかしくない。
こないだみたいに
雨音が巻き添え喰らったら……
だけど
「関係ないよ。好きなのは自由だよ。私は種族だとか気にしてないよ。」
雨音が言う。
「……え……」
「なんで好きなのに離れなきゃいけないの？そんなの…辛いよ。」
「雨音…」
「私は…響君から離れないよ。響君に信じてもらいたいの。」
「……え……」
「響君は一人にさせないよ。一人ぼっちって寂しいんだよ？」
雨音が言う。
孤独だった。
感情に流されたくなくて……
死ぬなら一人ぼっちのがまだ辛くないと思ってた。
でも
そんな俺の側にずっといようとしてくれたのは雨音だけ。
俺はそんな雨音を好きになったから狩りができない…。
