「響ぃ、風呂先入るな。」
「おーっ。」
――夕飯が終わると俺はベッドに寝転がる。
「暇だな…」
狩り…できないな。
俺はだめな奴…
感情に流されてる…。
「喉乾いた…」
俺は自販機を探しに部屋を出た。
すると
「あ、響君…」
――ドキッ…
雨音がなぜか廊下にいた。
女子は下の階のはず…
雨音は肩にタオルをかけ、ピンク地にさくらんぼ柄のパジャマを着ている。
雨音の髪はまだ濡れてる。
なんかドキッとするよな。
「どうした?」
俺は雨音に聞く。
「遊びに来た。早苗、彼氏の所行っちゃったし…」
雨音が言う。
「何?寂しいの?」
俺は雨音に笑って聞く。
俺が言うと雨音が頷く。
……え……
やめてくれよ…
俺は……
俺は…


