「どういうことだよ?」
『狩りが成功したら悪魔界のトップって事で、お前を恐れる奴は多くなる。誰よりも強いからな。』
「……え……」
『それでも側にいてくれる奴…いないだろ?』
「……っ……」
『だからって狩りをやめろってわけじゃないんだ。お前次第だ…』
「……っ……」
『お前…極上の魂を持った女に惚れたんだろ?』
「……え……」
なんで…
『ミラーで見たんだ。お前の学校生活。』
「…そうなんだ…」
『その女と自分の命、どっちが大切なんだ?』
「……え……」
俺の命と雨音の命…?
そんなの…
『守りたいものが分かれば正しい道は開く。俺はお前の決断に任せる。』
そう叔父さんは言うと電話を切った。
守りたいもの…か。
俺はどうなんだろ。
自分の為に生きるか…
雨音の為に死ぬか…
辛い決断だ……。


