雨音に修学旅行の同じ班にならないかと誘われた。


オッケーしたけど……


雨音はなんで俺に?



やっぱりあいつも惚れたのか?


この俺に…


だとしたら……





あー…だめだな俺。



なんで


雨音に誘われたら嬉しいんだよ。


あいつは俺の獲物。


特別な感情なんか抱けない。


でも


でも……



「響君!」


……え……


ぼーっと考えてると雨音に声をかけられた。


「響君は行きたい所ある…?」


雨音は俺に聞く。


行きたい所…?


あ、そっか。

今は修学旅行についての話し合いしてるんだっけ。



班員は俺と雨音と雨音の友達と健太だ。


行きたい所つっても…


「雨音の行きたい所にしろよ。俺はどこでも。」


俺は雨音に言う。


「うーん…」



雨音は何か考えてる様子だ。