『黒澤君、雨音に構うし。』
「そうだけど…」
だからって響君が私を好きなんて…
『まぁ雨音が黒澤君好きなのは確定だけど。』
「…え…」
『雨音が相談した症状は好きの症状。』
そ、そうなの…?
「でも出会ったばっかで…響君の事よく知らないし…」
『好きに時間は関係ないよ!』
早苗が言う。
関係ない…か。
そう…なのかな?
『そうだ!修学旅行、黒澤君と同じ班になろうよ?』
「は、はい?」
『修学旅行で近付いちゃえ!』
近付いちゃえって…
でも
同じ班かぁ……。
「雨音なら大丈夫だよ。頑張れ。」
『……うん…』
私は
響君が好きなのかぁ…。
恋なんてあまりした事なかったからな…。
響君……
なんで私は響君の秘密をすぐに分かる事ができなかったのかな。
あんな運命だなんて
神様は意地悪だった。


