目が覚めると痛みは和らいでいた。
「…雨音!」
目が覚めて目の前にいたのは響君…。
あー…
私、痛みが強すぎて意識失ってたんだっけ…
「響君…」
響君はケガしてないみたい…
良かった…。
「なんで俺なんかを助ける…?」
響君は私に聞く。
「……え……」
だってそれは……
「俺が消えた方がお前には幸せなんだよ?」
……え……
「何言ってるの?」
確かに悪魔とか怖いけど……
響君は平気だよ。
私をこうして助けてくれた。
嫌な人じゃないよ…
二回も私、助けられたんだもん…。
「響君は大事なクラスメイトだよ?消えて欲しいなんて思わないよ。」
「……え……」
「響君がやられちゃうの嫌だったの。だから…」
何なんだろ…この気持ち。
私、響君の事……