俺が雨音を止めようとした時には遅かった。
「……うっ……」
奴の光が雨音の腕に当たり…
雨音の腕からは血……
雨音は腕を押さえ苦しみながら倒れる。
「雨音!!」
俺は雨音の元へ。
「……ちっ。」
セイアはそう言うと消えた。
あのやろう……。
「響君……。」
雨音は涙を流しながら俺を見る。
悪魔の力は人間には大きすぎる。
相当雨音は辛いに決まってる……
「大丈夫だ。医者呼ぶから。」
俺はそう言うと雨音を抱き抱え、運んだ。
なんで
俺なんかを助ける…?
お前の…
命を狙ってるんだぞ?
雨音……。
俺は何でこの時…
弱ってる雨音から
魂を奪おうだなんて考えなかったんだろう。
その後は雨音を俺の家に運び、悪魔界からすぐ医者を呼び…
雨音を救ってもらった。
雨音……
なんで……。


