もしかして……
「響君…」
言うのかな…?
「…親父、母さん、マルク。」
響君が三人を真っ直ぐ見つめ言う。
……あ……
「…まだ少し先だけど、俺…立派になったら雨音と結婚したいと思ってる。」
響君が言う。
響君……。
「俺、雨音を幸せにしたいんだ。ラーゴの運命のせいで苦しめた分、いっぱい側にいてやりたい…」
響君が言う。
響君……
私……。
「二人の事は聞いてる。」
響君のお父さんが言う。
……え……
「7年経ってもずっと、雨音ちゃんはルークが好きだったって事も。」
響君のお父さんが私を見て言う。
「私達はあんたを一人にした。でも雨音ちゃんだけはルークの側にずっといた。ずっと想っててくれた。」
響君のお母さんが言う。
「…だからみんな反対なんかしないよ。」
マルク君が笑って言う。
……え……
じゃあ……


