「……はい。」
俺は黒板の前に出る。
他の生徒からしたら少し難易度が高い問題…。
でも
俺にはちょろい。
悪魔は人間よりも頭がいい。
俺は問題を解いていく。
さっきまで少し騒がしかった教室が静かになる。
「…これでいいですか?」
俺は全部解くと先生に聞く。
「すごい…。正解だ。難しいのによくできたな。」
先生はびっくりした表情で言う。
「別に。適当に解いただけですよ。」
俺は笑って言う。
すると
「カッコイイ…」
「黒澤君本当素敵!」
女子達が騒ぐ。
女子の視線はみんな俺だった。
まぁこんなの簡単簡単。
「ただいま。」
俺は席に戻ると雨音に言う。
「おかえり。」
雨音はニコッと笑って言う。
――ドキッ
なんで…
雨音にドキドキする…?
雨音は獲物…。
だめだよ…。


