「……え……」
「…悪魔は何だってできる。言いなりにしねぇとお前の大切なもん、みんな奪うぞ?」
俺は雨音に言う。
まぁ
言いなりになってもいつかは雨音の一番大切なもん奪うけど…
「わ、わかった…。」
雨音は承諾した……。
俺には誰も逆らえない…
いや
逆らわせない……。
これで狩りしやすくなる。
雨音から絶対に魂を奪ってやる…。
授業が近くなると俺は雨音と教室へ戻る。
旧図書室に人は来ないが
廊下によく人が通る。
魂狩りをして雨音がまた叫んだら…
誰かが来て、俺の正体はばれてしまう。
正体がばれたら
場合によっては追放もあるらしい。
だから学校じゃない違う場所で二人きりになり、狩りを……
そんな事を授業中考えていると…
「おい、黒澤。ここの問題とけ。」
数学の先生が俺に言う。
数学…か。


