俺が人間になって
目が覚めたのは誕生日の前日だった…。



目が覚めると目の前には
涙ぐむ叔父さんと

黒の森の魔女がいて…



なんでだ…?


俺は死んだはずじゃないのか……?



だけど


確かに

叔父さんの前にいる。


俺の部屋にいる……。




しかも


何だか前とは違う感覚だ。


なんだろうか…


すると


「響、お帰り…」


叔父さんが俺に言う。


「…俺…」


何で生きてる…?



すると


「あんたは人間になったんじゃよ。」


魔女が言う。


……は?


人間……?



「ラーゴが生き返る唯一の方法は人間になる事だけだ。」


魔女が言う。



人間になる事?


俺は胸元を見る。


……あ……


綺麗に刻印と火傷痕は
無くなっていた。



俺…

人間になって生きてる。