「…も、もうその手には乗らないもん!」
私が言うと響君は笑う。
あー…
私ってば何で大胆にあんな事を……
でも
たまには積極的もいいかも。
なんて思ったり。
顔が赤くなった響君が
可愛かったし。
いつも
やられっぱなしじゃあね。
「はい、でーきた。」
私は響君の指にバンソウコウを貼り付けると言う。
「あ、ありがとう。」
「今度からは気をつけてね?」
私は響君が言うとそう言い、料理に再開。
だけど
「雨音もたまには積極的になってくれないかな。」
隣にいた響君が突然私に言う。
「へ?」
私は作業していた手を止め、響君を見る。
「俺、雨音にも積極的になってもらいたいな。そしたら嬉しいし。」
響君が言う。
積極的…かぁ。
ちょっと
恥ずかしいなぁ……。


