「完成。」
私はそう言うとケーキを箱に入れる。
「え?俺も見たいよ〜」
響君が子供みたいに私に言う。
「だーめ。後のお楽しみ。」
私が言うと響君は笑う。
響君、喜んでくれるといいな。
今日は最高に幸せ。
だって
響君とまた一緒にいられる……。
「雨音、今日は泊まって行っていい?」
響君は私に聞く。
そんなの…
「当たり前じゃん。ていうか、ずっと一緒にいたい。」
私は響君に言う。
すると
「本当、お前可愛いよな。」
響君が言う。
「……え……」
か、可愛いだなんて…
私は久しぶりに言われてドキドキ。
すると
「…雨音。」
響君はいきなり真剣な表情で私を見つめる。
……え……
そして
「…一緒に暮らそう。」
そう言う。
ひ、響君………。


