俺が雨音を連れて来たのは旧図書室。
多分、人はあまり来ないだろう……。
そう思ったからだ。
「響君…?」
雨音は戸惑った様子。
この悪魔の俺と二人きりだからな。
でも
もっと戸惑わせてやる…
――ダンッ
「………!?」
俺は雨音を壁に押し付けた。
雨音が逃げられないように、強い力で俺は雨音の手を押さえる。
「ひ、響君…」
「…俺が悪魔だって事、誰かに話した?」
俺は雨音に聞く。
「う、ううん…」
「……じゃあ、絶対話すな。話したら痛い目見るよ?」
俺はにやっと笑い、雨音に言う。
「う、うん…。」
だけど
話はまだ終わらない…
「それと…」
俺は雨音に顔をかなり近付ける。
「…俺の言いなりになれ。」
瞳を紫に光らせ、俺は雨音に言う。


