「あ、跡と刻印無くなってる。」
響君の胸元に触れ、私は言う。
私と響君は私の部屋へ。
響君は上半身裸。
相変わらず身体綺麗…
………って私!!
「雨音の側にずっといられるって証だよ。」
響君は笑って言う。
「……え?」
響君……
「あの刻印、ラーゴの刻印だったんだ。」
響君が言う。
そう…なんだ…
だから
刻印が嫌だったんだ…。
ずっと
辛かったんだ……。
「もう何も気にしないでずっと側にいられるんだね。」
私は響君に言う。
すると
「雨音、ごめん。いっぱい泣かせて…」
響君が言う。
「本当だよ…」
私は響君に言う。
でも
「でも、帰って来てくれてありがとう。」
私は響君に言う。


