「夢じゃないんだね…響君……」
私は響君に言う。
再会できて良かった…。
「…そうだ、雨音。今日、何の日かな?」
響君は私に聞く。
「え?クリスマスと響君の誕生日…」
私はそう答える。
すると
「じゃあ俺の誕生日って事でたっぷりサービスしろよな?」
響君は私の身体を離しにやっと笑って言う。
……え……
「さ、サービスって?」
「ん?今日は雨音は俺には逆らえないって事。」
「……え……」
人間になったけど
性格は悪魔な部分まだあるんだね…響君…。
「だから」
――ドキンッ
響君は私の指にキスする。
「ひ、響君っ…」
これだけでもドキドキするなんてーっ…
「…側にいれなかった分、責任とってやるよ。」
響君が笑って言う。
あー…
やっぱり響君じゃなきゃだめだね、私。
ずっと忘れられなかったもの。


