びっくりした……。
だって
私の首元を突然覆ったのは見覚えのあるマフラー。
これ……
私がクリスマスに響君にあげたマフラー…。
うそ……
夢………?
だって
そんなわけ
そんなわけないよ…。
これ…
「久々だな。雨音…」
……うそでしょう…?
世界で1番愛しい人の声が後ろから聞こえる……。
涙が止まらない。
わかるんだ…。
ちゃんと。
「雨音、こっち向いてよ?せっかくの再会なのに。」
「やだよ。夢だったら辛いから。」
私は泣きながら言う。
すると
「夢じゃないよ。」
そう言って響君は私を自分の方に向かせる。
「……っ……」
本当に響君だ…。
なんで…?
「夢じゃないよ?雨音。」
響君はそう言うと私の唇を突然奪う。
……え……


