「雨音ちゃん。こいつが死んだのは仕方がなかったんだ。」
響君の叔父さんが私に言う。
仕方ない……?
「こいつは悪魔の中のラーゴって種族で。17才になったら死ぬ運命なんだ。」
響君の叔父さんが言う。
「……え……」
「こいつが最初、人間界に来た理由は生きる為だ。」
…生きる為……?
「生きる為に必要なのは雨音ちゃんの魂を奪う事。だから奴は最初、君の命を狙った。」
……え……
響君の叔父さんは話をただ続ける。
「でもこいつは君に惚れた。だからこういう結果を招いたんだ…」
なんで…?
響君………
自分の命より私なんかを…
「こいつが1番守りたかったのは自分の命じゃない。雨音ちゃんだよ。だから…死ぬ前までこいつは君から離れられなかった。」
………響君……。
なんで?
響君がいないと私……
私………。


