〈誕生日おめでとう★☆
響君!
これからもずっと大好きです。
これからもよろしく!
PS.響君に似てるからこれにしたの。
どう?
雨音より。〉
メッセージカードには
そう書かれていた。
雨音…。
俺…………
「叔父さん、最後に頼みがあるんだ…」
「……え?」
夜、俺は叔父さんにある事を頼んだ。
――翌朝。
「……うっ……」
「響!!」
すごいお腹が苦しくなった。
俺はもうすぐ消える。
ラーゴ失格者だ。
生きたいけど
無理そうだ。
なぁ
雨音……
俺がいなくなっても
ちゃんと………
「響!!」
あちこちが痛む。
苦しくて……
俺が
最後に頭に浮かんだのは
雨音の笑顔だった……。