涙が止まらないんだ。
雨音の隣にもう俺はいられない…。
雨音に涙を見られないよう、振り向かないで歩く。
「響君!」
雨音が俺を呼ぶ。
だけど
振り向けなかった。
雨音に涙を見せられないから…。
―――ガチャ
「…はぁ…」
家に帰り部屋に入っても涙は止まらない。
痛むんだ。
本当に………
生きたいって強くただ
願うのに……
無理なんだ。
「……雨音…」
俺は雨音から貰った紙袋を開ける。
何が入ってるんだろう…
俺は中から物を取り出す。
すると
「…あ…」
黒いくまのマスコット。
マスコット?
……あ……
中には雨音からのメッセージカードが入ってた。
雨音…
俺はメッセージカードを開き見る。


