「響君…?」
どうして
泣いてるの…?
「響く…」
「あー…悪い。泣けるやつさっきまで見てて。」
響君はテレビを指さし言う。
本当…かな。
まだ不安。
――ギュッ
「あ、雨音?」
私は響君に後ろから抱きつく。
「どうした?雨音?」
響君は私に聞く。
「…こうしたくなっただけ…」
私は響君に言う。
すると
「甘えん坊か?」
響君は笑って私に聞く。
大丈夫だよね?
響君……。
「そろそろ寝るか。」
響君が私に言う。
「あ、うん!」
私は響君から離れる。
「雨音、あっちのベッド使っていいよ。」
響君が言う。
だけど
私は首を横に振る。
私…
「響君と一緒がいい…。」
私は響君の服の袖を掴み言う。


