だって
あれは夢じゃないからね…。
あー…思い出しただけで顔が熱い。
「雨音、まだ恥ずかしがってんの?さっきまでは散々…」
「ぎゃあ!言わないで!」
私は響君の方を向き、響君に言う。
すると
「お、こっち向いてくれた。」
響君は笑って言う。
…う…
響君の笑った顔には
いつもやられるなぁ…
私……。
響君は私をドキドキさせるのが上手い。
「雨音、可愛かったなぁ。俺、やばいわ。」
響君が言う。
「言わないでよ〜。」
私が言うと響君は笑う。
良かった。
響君、今は笑ってる。
大丈夫。
どこにも行かないよね?
「で?雨音、どうだった?」
「はい?」
「初めての感想。」
響君が私に聞く。
「は、恥ずかしいってば!」
私が言うと響君はまた笑う。
大丈夫だよ…
大丈夫……。


