「わぁ、可愛い!!ライオンだ!」
「可愛いか?」
「可愛いよ!」
――私は動物園に行くとはしゃぐ。
笑ってないと不安なんだ。
「…雨音!」
「……ん?」
――パシャッ
響君は私をデジカメで撮る。
「あー…撮ったなぁ!」
「いい顔だな!」
「見せてよー!」
「やーだ!」
ねぇ
響君……。
なんで神様は
私達をこんな運命に
したのかな?
私と響君は
他の普通のカップルと
変わらないんだよ?
なのに……
「響君、変な顔!」
「ひどいなぁ…」
「これでアルバム埋まるね。」
私は響君に言う。
私が言うと響君は笑う。
早くアルバム埋めたいなぁ!
響君との思い出アルバム。
私と響君の宝物だよ。


