なんで
二度も
響君が離れちゃう夢を
見たの…?
「怖い夢見たのか?俺が手握っててやるから大丈夫だよ。」
響君は私の手をギュッと握り言う。
「響君。」
「……ん?」
「怖いよ…。」
私、弱いなぁ…
たかが
夢なのにね。
「うん…」
響君は私の頭を優しく撫でる。
なんでだろう。
今日の響君は
笑顔が少ない。
切ない表情ばかり浮かべるんだ。
それが
すごく私を不安にさせる。
大丈夫だよって
明るく笑って言って欲しいのに……。
なんで
こんなにも
今日は切ないんだろう。
なんで
こんなにも
辛いの………?
「わぁ、動物園だって。行こうよ!」
「おー…」
私は響君と動物園へ向かう。
明るく行かなきゃ。
今日は
待ちに待った旅行だよ?


