だけど……
『響君…?』
真っ暗闇の中の一人ぼっちの私。
また…怖い夢?
『…じゃあな。雨音。』
……え……
『響君、どこにいるの…?』
響君の声、聞こえてるのに……
どこにもいない。
『ねぇ、響君?真っ暗で分かんないよ…?』
『…雨音、俺らは一緒にいられない。』
まただ…。
響君の声だけは分かる。
『やだよ。何言ってるの?ずっと一緒って約束…』
『……ごめんな。』
また響君の声。
なんで……?
響君…………。
『……雨音!』
……え………
私は目を覚ます。
「…すっげー汗。大丈夫か?」
響君は私に聞く。
夢か。
「…響君…」
ねぇ
ただの夢だよね…?
なのに
なんで
こんなにも怖いの…?
夢だよ…?


